10月に入り、レポート終盤の美術史概論に取り組んでいます。テーマは日本の仏像について。日本に仏教が伝来して以後、飛鳥時代から多くの仏像が作られてきましたが、全てが同じ形式ではなく、時代によって、また中国の影響などもあって、何度もスタイルは変わってきました。その時代の流行とでもいいましょうか。銅製のものや塑像、つまりは粘土質なもの、もちろん木製まで、素材もいろいろです。その変遷をまとめるレポートですが、やはり有名な仏師は運慶、快慶でしょう。東大寺南大門金剛力士像は歴史の授業で聞いたことあると思います。2人の活躍は平安後期から鎌倉前期にかけてで、運慶の作は現在35体ほど確認されていますが、その内の5体が静岡県伊豆市の願成就院という寺に安置され、一般に見ることができます。こんなこともレポートに取り組んでいなければ知らない情報です。そこで、せっかくなので見に行くことにしました。
JR三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り換て、韮山駅で下車、15分ほどの歩き旅です。


現在の大河ドラマ、足利氏にゆかりの寺院が多数ある場所にひっそりと願成就院はありました。
もとはもっと多くの関連施設があったようですが、焼き討ちなどで現在は本堂とその周り数点の施設のみです。本堂に入るとその5体が横並びに安置されています。写真撮影禁止なのが非常に残念ですが、火事の中でも救出されて今でも拝観できることに感動です。


ホームページから拝借しました。



また近郊で行けるところがあれば出向いていきたいです。