夏のスクーリング最終科目として、考古学特殊講義を受講し、その中の1日を使って飛鳥地方を見物してまわりました。
幼い頃は奈良で育ったのですが、飛鳥をゆっくり見てまわるのは今回が初めてです。なんと恥ずかしいことでしょう。
しかも先生の解説付きですから、ガイドブックにはない視点で見られたのは有意義でした。
日本という国はいつ成立したか。これにはいろいろな考えがあり、学者の間でも意見が割れています。卑弥呼が邪馬台国を支配したとされる3世紀。倭国に豪族が誕生し、それらが集まってヤマト王権が成立した5世紀。遣隋使派遣をきっかけに律令制が導入されて、飛鳥地方に本格的な国家が成立した7世紀。何をもって国家とするかの解釈の違いですが、7世紀の解釈は納得させられます。今回の飛鳥地方の見学は、本格的寺院の始まりである飛鳥寺、飛鳥宮殿跡、後の平城京遷都にも移築されなかった川原寺跡などを見て、その位置関係から、なぜこの地に飛鳥宮殿が造営されたのか考えることが目的でした。
飛鳥寺と飛鳥大仏
川原寺跡
昔回廊の柱があった跡
スクーリングは冬に1科目受講予定です。
そうこうしている間に、東洋史概論と東洋史特殊講義のレポートが返却になり、どちらも無事合格。現在はテストに向けて準備中です。あとは10月始めに提出する卒業論文の草案の作成に取り組んでいます。卒業に向けてなんとか進んでいるのかと思っています。