シルクロード学履修試験と史料学レポート

11/19午前でシルクロード学の在宅履修試験を受けました。お題は、モンゴル高原における匈奴月氏について。紀元前3世紀から2世紀にかけてモンゴル高原に現れた騎馬遊族民に東の東胡、西の月氏、それらに挟まれて匈奴がありました。匈奴は南の中国、当時は秦の始皇帝が天下統一する前後のころに攻めに入りますが、敗北します。その中で、匈奴のリーダーに冒頓単于が現れると、東胡を滅ぼし、月氏も征服に動き、さらに中国も脅威に感じて毎年食料や絹織物を送って匈奴の機嫌を伺ったくらいでした。

はなしはまだしばらく続きますが、とりあえずこのあたりをまとめて回答用紙を郵送、60点以上で合格です。なんとか大丈夫ではと期待しつつ、シルクロード学はこれで終了です。

個人的な感想として、シルクロード学は非常に面白かったです。出てくる地名、例えば敦煌楼蘭サマルカンド、カシュガリアなどは純粋に行ってみたいと思いました。そして紀元前から繰り返される征服と滅亡。現代では考えられませんが、権利抗争に暗殺が頻繁に起こるのを知ると、歴史は繰り返され、現代それがゲーム化して人気があることもうなづけます。試験の結果は1ヶ月後です。

もう1つ、先程史料学概論のレポートを提出しました。歴史を体系的に知るための材料が史料です。思い付くのは文献史料で、文字に書かれた史料からいろいろな事実が分かります。その他にも発掘で得られるモノも史料です。ただし、例えば文献史料をそのまま信頼するのは危険です。飛鳥時代の文献を後に誰かが写して現代に伝わったとしても、間違って写された可能性があります。この様に、あらゆる史料を、その信憑性を検討する作業を史料批判とよび、この史料批判を経て史料に正確な価値を見出す学問が史料学です。レポート課題はいくつかの史料批判の例を取り上げて、史料から得られる事象をまとめるというものです。この科目は6400字を目安にまとめます。最近誤字が多いため、ゆっくり見直して提出しました。それでも見落としがあるかもしれないです。

12月には観光学と美術史概論の在宅履修試験を受ける予定です。今日提出した史料学概論もレポート合格なら1月には履修試験受けたいです。そうすると今年残るは歴史文学論のみですが、前回書いたように、これは難敵です。テキスト、参考文献読み始めましたが、なかなか頭に入ってこないです。これはあきらめて、来年度の準備に時間使った方がいいかもと思い始めています。