最後の在宅試験と卒業に向けて

10月に在宅試験を受けた東洋史概論と東洋史特殊講義はともに合格し、計6単位取得となりました。また、草案を提出していた卒業論文も細かな修正のみの指摘で現在はその作業を行っており、1月初めに最終論文を提出すれば8単位となります。

夏のスクーリングで計8単位取得済みのため、残りは2単位。これを取得するため、この週末に最後の在宅試験を受けました。科目は西洋史特殊講義。テストの題目は、第二次世界大戦後のイギリスのコンセンサス政治について述べよ、でした。

第二次世界大戦でドイツに勝利し、ヨーロッパでの大戦に勝利したイギリスでは戦後すぐに総選挙が行われました。大戦を指導した保守党に対し、労働党は戦後の改革をスローガンとして、労働党が政権を取ることになります。労働党政権の目指したのは、主な産業の国有化と社会保障や福祉の充実で、国が国民を守るとする政策でした。国民保険や失業保険などの制度が成立し、国民生活も豊かになります。これら政策は保守党政権に変わっても基本路線は変わらず、いわゆる合意の取られた政治として1970年代後半まで続きました。これに反対したのが、保守党から初の女性首相となったサッチャーです。国が国民を守ることは国の財政困難につながります。サッチャーは、国民が国から保護され過ぎており、自由競争が必要だとしました。保障は縮小され、産業の民営化が進みます。サッチャーの時代で合意の取られた政治は終わりました。わたしが子供のときがサッチャーの時代でした。改めてそんなことが展開されていたのだと思い知らされました。

この試験に合格すれば、卒業に必要な単位は終了になります。ただ、せっかくなので、2月に予定されているスクーリングにも1科目申し込みました。

そして、そろそろ卒業後のことも考えたいと思っています。現在仕事はしていますが、仕事とは違った歴史の分野で学位が取れたのなら、それをなにかに繋げられないものか。4月からの活動を検討しています。久しぶりの投稿で長文になってしまいました、最後まで読んでいただきありがとうございました。