卒業論文テーマ

1月に受検した史料学概論の結果が返却になりました。点数は90点で、見事単位獲得です。試験問題は事前の10問の中から一番出て欲しくないものが当たってしまいましたが、予想以上の点数で驚きました。今年度は在宅スクーリングの2科目返却を残すのみとなりました。

在宅スクーリング2科目のうち、1つで来年度取り組む卒業論文テーマの発表があります。わたしは以前より予定していた玉川上水について論じてみようと考えています。

わたしの住む東京多摩地区には東京湾に流れる多摩川があります。江戸幕府が開かれて、人口増加に伴う水の確保として、この多摩川から今の四谷あたりまでを掘って上水道が整備されたのがいわゆる玉川上水です。多摩地区の小学校では授業でも取り上げられているくらいの歴史的な遺構です。全長約43km、高低差約90mという地理条件にもかかわらず、この上水道をわずか7ヶ月ほどで完成させたと伝えられているのですが、残念ながら工事当時の詳しい記録は残っていません。残っている史料も完成後140年ほど経ってまとめられたものが数点あるのですが、内容の違いがあり、いわゆる謎の多い上水となっています。どこまで出来るか分かりませんが、その謎に迫って、自分なりの推理をしてみたいと考えています。

来年度は学科の勉強に加えて卒業論文にかかる時間が多くなりそうです。