22年度成績通知

昨年4月に入学し、無事1年目を終えることができました。今年度の成績通知が郵送されてきました。

2月に受講した在宅スクーリングの結果が反映されていない成績表のため、合格ならばこれに4単位が加算されます。少し見にくい表の印象がありますが、卒業までに必要な単位数が124、今年度修得と認定単位合わせて96、これに4単位加算として100単位が修得となります。23年度は残り24単位で、これの登録を4月上旬に行います。これには卒業論文の8単位も含まれるため、実質は16単位をスクーリングを含む科目で修得すれば卒業できそうです。もちろん論文にさかれる時間は多くなりそうなので、22年度より楽になるわけではありませんが・・・

4月より始めて、ほぼ予定通り学習を進めることができました。自分でもよくできたと思います。23年度はまずは卒業を目標にしますが、せっかく学位が取れたなら、それを今後どのように活用するかも考えたいと思います。今の仕事もありますが、なにかいいきっかけがあれば思い切って違う分野に飛び込んでみたい気もしています。

22年度はすべてのスクーリングが中止となり、在宅での受講となりましたが、23年度は再開されて学校で受講できたらいいです。まだ学校に行ったことがないので・・・

卒業論文テーマ

1月に受検した史料学概論の結果が返却になりました。点数は90点で、見事単位獲得です。試験問題は事前の10問の中から一番出て欲しくないものが当たってしまいましたが、予想以上の点数で驚きました。今年度は在宅スクーリングの2科目返却を残すのみとなりました。

在宅スクーリング2科目のうち、1つで来年度取り組む卒業論文テーマの発表があります。わたしは以前より予定していた玉川上水について論じてみようと考えています。

わたしの住む東京多摩地区には東京湾に流れる多摩川があります。江戸幕府が開かれて、人口増加に伴う水の確保として、この多摩川から今の四谷あたりまでを掘って上水道が整備されたのがいわゆる玉川上水です。多摩地区の小学校では授業でも取り上げられているくらいの歴史的な遺構です。全長約43km、高低差約90mという地理条件にもかかわらず、この上水道をわずか7ヶ月ほどで完成させたと伝えられているのですが、残念ながら工事当時の詳しい記録は残っていません。残っている史料も完成後140年ほど経ってまとめられたものが数点あるのですが、内容の違いがあり、いわゆる謎の多い上水となっています。どこまで出来るか分かりませんが、その謎に迫って、自分なりの推理をしてみたいと考えています。

来年度は学科の勉強に加えて卒業論文にかかる時間が多くなりそうです。

史料学概論のレポート返却と試験結果

2023年になり、はや3週間が過ぎようとしていますが、今年初めての投稿になります。

12月に受けた美術史概論と観光論の在宅履修試験の結果が返ってきました。

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美術史概論が、これまでの履修試験では最高の90点。時間かけて取り組んだ甲斐がありました。伊豆まで運慶作の仏像を見に行ったりと、興味がわいたのも確かですので、今後も機会あるごとに接していきたいと思います。どの教科も同じで、単位取得で完了とするのはもったいないので、知識として増やし続けたいと思います。

レポートでは、提出していた史料学概論が返却になりました。

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これほどA評価が並んだのはもちろん初めてです。はじめはちんぷんかんぷんな分野でしたが、何度も読んで徐々に理解できたことが嬉しかったです。

これで予定していたレポートは全て提出、返却となり、1月下旬に史料学概論の試験を受けるのみとなりました。それと2月に入れば在宅スクーリングが2科目あります。全てこなせば今年度は36単位。在宅スクーリングでは、来年度、つまりは今年取り組む卒業論文のテーマを詰めていきます。テーマは決めましたので、次回はその辺りを書いてみたいと思います。

 

履修試験受検と返却

11月に受けたシルクロード学の試験結果が返ってきました。採点は80点。合格です。とりあえずよかった。

そして今週末は2教科で履修試験を受けました。

1つは美術史概論。テストの内容は、飛鳥時代の木彫像について。百済より仏像が伝わり、日本でも公に仏教が伝来し、仏像造が始まったのが飛鳥時代です。初期の頃は寺院が建立されるのに合わせて仏像造も行われて、飛鳥寺とそこに安置される飛鳥大仏が有名ですが、これは金銅仏です。

現存する最古の木彫像は法隆寺にあります。その他、やはり奈良に多く残っています。このような伝来の経緯、木彫像の例と特徴、木の種類などをまとめました。

もう1つは観光論。テスト内容は、観光統計や調査の説明。現在国土交通省観光庁で行われている調査は大きく4種類あり、旅行者対象にしたもの、海外からの旅行者に特化したもの、ホテルや旅館を対象にしたものなど、観光する側と受け入れる側への調査があります。その他のものと合わせてまとめました。

2教科の結果は1月20日ころの返却です。

 

現在は史料学概論のレポート返却待ちと、履修試験対策中です。また、3月に、残念ながらまた在宅となりましたが、スクーリング2科目受検の予定で、これで今年度は終了です。この冬から卒業論文の準備も本格化します。論文の章立てをそろそろ考えていきます。

シルクロード学履修試験と史料学レポート

11/19午前でシルクロード学の在宅履修試験を受けました。お題は、モンゴル高原における匈奴月氏について。紀元前3世紀から2世紀にかけてモンゴル高原に現れた騎馬遊族民に東の東胡、西の月氏、それらに挟まれて匈奴がありました。匈奴は南の中国、当時は秦の始皇帝が天下統一する前後のころに攻めに入りますが、敗北します。その中で、匈奴のリーダーに冒頓単于が現れると、東胡を滅ぼし、月氏も征服に動き、さらに中国も脅威に感じて毎年食料や絹織物を送って匈奴の機嫌を伺ったくらいでした。

はなしはまだしばらく続きますが、とりあえずこのあたりをまとめて回答用紙を郵送、60点以上で合格です。なんとか大丈夫ではと期待しつつ、シルクロード学はこれで終了です。

個人的な感想として、シルクロード学は非常に面白かったです。出てくる地名、例えば敦煌楼蘭サマルカンド、カシュガリアなどは純粋に行ってみたいと思いました。そして紀元前から繰り返される征服と滅亡。現代では考えられませんが、権利抗争に暗殺が頻繁に起こるのを知ると、歴史は繰り返され、現代それがゲーム化して人気があることもうなづけます。試験の結果は1ヶ月後です。

もう1つ、先程史料学概論のレポートを提出しました。歴史を体系的に知るための材料が史料です。思い付くのは文献史料で、文字に書かれた史料からいろいろな事実が分かります。その他にも発掘で得られるモノも史料です。ただし、例えば文献史料をそのまま信頼するのは危険です。飛鳥時代の文献を後に誰かが写して現代に伝わったとしても、間違って写された可能性があります。この様に、あらゆる史料を、その信憑性を検討する作業を史料批判とよび、この史料批判を経て史料に正確な価値を見出す学問が史料学です。レポート課題はいくつかの史料批判の例を取り上げて、史料から得られる事象をまとめるというものです。この科目は6400字を目安にまとめます。最近誤字が多いため、ゆっくり見直して提出しました。それでも見落としがあるかもしれないです。

12月には観光学と美術史概論の在宅履修試験を受ける予定です。今日提出した史料学概論もレポート合格なら1月には履修試験受けたいです。そうすると今年残るは歴史文学論のみですが、前回書いたように、これは難敵です。テキスト、参考文献読み始めましたが、なかなか頭に入ってこないです。これはあきらめて、来年度の準備に時間使った方がいいかもと思い始めています。

美術史概論のレポート返却

10月初めに提出していた美術史概論のレポートが返却になりました。日本に仏教が伝来して以降の、仏像の歴史について、各時代ごとの特徴や仏師についてまとめました。この科目は大変時間がかかりました。使用しているテキストは、美術出版社から発行されている『日本仏像史』という書籍なのですが、とにかく内容が充実しすぎているのと、文字が小さいせいか、なかなか頭に入ってこない。3回くらいは読み直したでしょうか。その他参考書籍も読んでようやく完成したレポートです。

返却された結果は・・・

ほんとに~と疑いましたが、大変ありがたい評価を頂きました。ただし、指摘にもあったのですが、一部誤字がありました。「藤原頼通」と書くべきところを「藤原頼道」と書いておりました。これって、小学生の歴史の時間でも気を付けるべき表記ですが、なぜチェックできなかったのか、情けない限りです。

これで11月にはシルクロード学の履修テスト、12月には観光学と美術史概論の履修テストを受けることができました。現在はこのテスト対策中です。

レポートは現在、史料学概論を作成中です。11月中に提出して、合格を想定して、来年早々にテストを受けたいと思います。

そこまでいけば、今年度残すは1科目、歴史文学論です。これがまた強敵で、いわゆる『源氏物語』や『平家物語』などの歴史文学を「能」を通してその世界を見てみよう、という試みです。歴史を題材とする文学にも馴染がないのに、能となると、やる前から弱気モードです。今年度予定しているのは合計38単位なのですが、この2単位だけは来年度別科目で補てんするか考えます。

社会見学旅

10月に入り、レポート終盤の美術史概論に取り組んでいます。テーマは日本の仏像について。日本に仏教が伝来して以後、飛鳥時代から多くの仏像が作られてきましたが、全てが同じ形式ではなく、時代によって、また中国の影響などもあって、何度もスタイルは変わってきました。その時代の流行とでもいいましょうか。銅製のものや塑像、つまりは粘土質なもの、もちろん木製まで、素材もいろいろです。その変遷をまとめるレポートですが、やはり有名な仏師は運慶、快慶でしょう。東大寺南大門金剛力士像は歴史の授業で聞いたことあると思います。2人の活躍は平安後期から鎌倉前期にかけてで、運慶の作は現在35体ほど確認されていますが、その内の5体が静岡県伊豆市の願成就院という寺に安置され、一般に見ることができます。こんなこともレポートに取り組んでいなければ知らない情報です。そこで、せっかくなので見に行くことにしました。

JR三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り換て、韮山駅で下車、15分ほどの歩き旅です。


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現在の大河ドラマ、足利氏にゆかりの寺院が多数ある場所にひっそりと願成就院はありました。

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もとはもっと多くの関連施設があったようですが、焼き討ちなどで現在は本堂とその周り数点の施設のみです。本堂に入るとその5体が横並びに安置されています。写真撮影禁止なのが非常に残念ですが、火事の中でも救出されて今でも拝観できることに感動です。


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ホームページから拝借しました。

成就院のあとは少し足を伸ばし修善寺まで。


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また近郊で行けるところがあれば出向いていきたいです。